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  更新時間:2001年05月09日12:32(北京時間)

花岡闘争の指導者、耿諄氏が花岡事件について対談(二)

  質問:(耿さんの息子さんの)耿碩宇さんは、昨年12月17日に日本の市民団体が主催した集会で鹿島を抗議し、その内容に怒って耿諄さんは病に臥してしまったという人がいました。抗議文は日本語ですが、中国語に訳しますので、これについて意見を聞かせてください。

  「花岡事件を解決するために十数年の間、惜しみない努力を続けた友人に敬意を表します。今日この機会を利用して、皆さんに問題を提起したいと思います。『今回の和解にみなさんは満足していますか』。当時殺害された400人や、ほんの少し前にこの世を去った王敏さんを始め、心身ともに傷を負った生存者は、この『和解』を喜んでいるでしょうか。ほんとうに『我々』は勝利したのでしょうか。鹿島側は当時の歴史的事実と自らの罪を認めましたか。本当に心からの謝罪でしょうか。今回の『和解』とはいったいどのようなものなのでしょう。十数年前に掲げられた最初の目標は、このような『和解』だったでしょうか。日本の大企業である鹿島は400人以上の生命を奪ったが、ただの5億円であらゆる罪、あらゆる責任を全部なくそうとするのです。この5億円は賠償でも補償でもありません。

  中国人を救済するための資金です。みなさん、この『和解』は誰にとっての『勝利』だと思いますか。

  我は『和解』文書の内容と花岡事件に関する鹿島側の声明を父に送りました。4日前、父はそれを見て病に倒れてしまいました。父はそのとき初めて鹿島が謝罪をしていないこと、自分の責任を否定したこと、『和解金』は救済金であったこと、986人の権利がいずれも剥奪されたこと、などを知ったのです。

  私が父に電話をかけるとき、父はいつもしっかりとしていますが、今回父は病の床で、声も非常に小さくて弱く、ほとんど聞き取れないほどでした。東京では集会を開き、『勝利』を宣言し、『勝利』を祝ったのに。このような結果に喜んでいるのは誰でしょう。鹿島ではないでしょうか。鹿島だけが本当に喜んでいるのです。『和解』の前に、原告や家族に『和解』の内容が知らされましたか。私の父に知らされましたか。」

  耿氏:ほんとうにそのとおりだ。これが実情だったのだ。

  そのとおりだ。真実を聞いて頭がくらくらとした。考えてもみなかったことだ。意外としか言いようがない。誰がこんなふうになると思っただろうか。

  弁護士は十数年も苦労して努力してきた。でも最後に彼は、このような結果を導いた。彼の不名誉になるであろう。私たちは弁護士を信じていたし、全権を委託したのだ。信じていたから、全ての権利をゆだねた。しかし……。

  我々の受け取る権利を考えてくれなくても、私は、弁護士は歴史上の役割を考えて、自分が何を受け取られるかを考えるべきじゃないかと思っている。彼は「ほかにたくらむところがある」などの評価しか受けないであろう。

  質問:日本側の友人が、中国大使館に行き、「このような『和解』は中国人の尊厳と利益を損なう」と訴えたが、なぜこのような「和解」を受け入れたのですか。大使館側の説明は、これは民間人の問題であり、11人の原告により決定したことだ、というものでした。ここにははっきりとさせなければいけない問題があります。いったい誰が、どのようにしてこのような「和解」に合意したのか、という問題です。「和解」合意までの全プロセスは密室で行われたように見えます。原告は和解案受け入れを判断する際、実情を把握していたのでしょうか。

  耿氏:弁護士が「和解」を決めたので和解案が成立したのだと思う。弁護士は実情を原告側に伝えてはいなかった。そのため原告は鹿島がこのような卑怯な企業だとは知らなかった。鹿島は「和解」で、その罪を認めないのだ。弁護士は、鹿島側は罪を認めていると言い、「1990年の共同声明を繰り返すことを予定している」。あれは深甚たる謝罪と言ったでしょう。

  鹿島は再び謝ると言っていると伝えた。しかし鹿島の声明を見ると、謝罪の意思はまったくなかったことがわかる。誠意がないのだ。

  実際の情況は、弁護士は鹿島側に「原告はすべて承認し、和解案を受け入れた」と伝える一方、我々に「相手は謝っている、補償として5億円を支払う」と言っていたのでしょう。弁護士は救済ということを伝えていない。もしあの資金が救済のためのものであると分かっていたら、我々は受け取らなかった。

  中国人に対する屈辱だと言ってもいい。

  質問:耿諄さん、今後についてお聞かせください。

  耿氏:正義感のある人の多くは、当然この理不尽な状態に憤りを感じている。多くの人がもう行動を起こしていると聞いている。私はもう年寄りで、病気がちだ。気力もない。直接に参与しない。被害者や家族の行動を邪魔するつもりもない。(終り)

  「人民網日本語版」2001年5月8日

       ML中日網橋     自由発表



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