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  更新時間 :2007年05月23日14:46 (北京時間) 文字

ジェットコースター、4割が1年間探傷試験せず 国交省


  大阪府吹田市のエキスポランドで起きたジェットコースター死傷事故を受け、国土交通省が全国のコースター型の遊具約300基の点検状況を調べたところ、その4割近い119基で、日本工業規格(JIS)で定められた1年に1回以上の車軸の「探傷試験」を行っていなかったことがわかった。うちこれまで一度も探傷試験をしていない遊具も、72基にのぼった。JISの順守は現場で徹底されず、安全をなおざりにした「絶叫マシン」の運用実態が浮かび上がった。

  冬柴国交相はこの日午前、コースター以外の遊具についても自治体を通じて緊急点検するよう指示した。

  調査は、ジェットコースターなど傾斜5度以上の高架のレールを走行する遊具がある施設を対象に、国交省が都道府県を通じて緊急点検の実施と過去の点検の報告を要請。18日までに306基について回答があった。

  国交省によると、車軸について過去1年以内に探傷試験を実施していなかったのは、39%に当たる119基。過去に入場客が死傷する遊具事故が起きた仙台ハイランド遊園地(仙台市)やナガシマスパーランド(三重県)、ニューレオマワールド(香川県)、スペースワールド(北九州市)、城島後楽園ゆうえんち(大分県)などでもJISの規定通りの点検を怠っていた。

  未実施の遊具の中には、東京ドームシティアトラクションズ(東京都)や鷲羽山ハイランド(岡山県)、三井グリーンランド(熊本県)といった有名な遊園地の絶叫マシンも並ぶ。市営や県営など自治体関連の施設もあった。

  18日までに緊急点検を終えた256基のうち問題がなかったのは249基。車輪や車軸、レールに亀裂や破損があった遊具も、浅草花やしき(東京都)や多摩テック(同)の2基など、計7基にのぼり、「事故の恐れがある状態」(国交省)という。また、50基は点検が終わらず、現在運行を休止している。

  調査結果は22日午前の衆院国交委員会でも取り上げられ、同省の榊正剛住宅局長は「たいへん憂慮すべき事態。JISの徹底を図りたい」と述べた。

  遊具の安全について、建築基準法は「定期的に検査を受け結果を報告しなければならない」としているものの、車軸の点検方法は政省令でも明文規定がない。JISは、探傷試験を年1回以上実施するよう定めているが、法令上の位置付けはあいまいとなっている。

  写真:事故車両があった現場(後方)付近には、犠牲者のための献花台が設けられていた。エキスポランドは閉園中だが、門や柵(さく)に置かれた追悼の花束を警備員や職員が集め、園関係者の献花と一緒に並べている=23日午前9時27分、大阪府吹田市で

  「asahi.com」 2007年05月23日

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