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日本のアニメ産業にかげり 海外市場の伸び低迷

 日本のお家芸とも言える漫画やアニメは、現代の流行文化を語る上で欠くことのできない要素となっている。だが世界を魅了したこの日本文化もかげりを見せ始めているという。データによると、日本の漫画やアニメの欧米市場でのパフォーマンスが落ちているというのだ。

 「聖闘士星矢」「セーラームーン」「ドラゴンボール」「ポケットモンスター」などのアニメの名前は、ホンダやトヨタと同じように広く知られ、「クール・ジャパン」の波を世界中に引き起こした。1966年から1971年まで「週刊少年マガジン」に連載された「巨人の星」は早くから米国に輸出されていた。日本のアニメ・漫画産業が大規模化したのは日本経済の高度成長期のわずか数年後だ。米国では当時は、日本車ボイコットの運動が起こった。デモで日本車を壊した米国人が家に帰って気付いたのは、国産の「ミッキーマウスとドナルドダック」ではなく日本の「ドラえもん」を子どもが熱心に見ていることとだった。日本文化は子どもから浸透し始めていた。

 日本の漫画・アニメ作品は長い間にわたって外国の消費者の歓迎を受けてきた。だが日本貿易振興機構(JETRO)が今年3月に行った調査によると、多くの人の予想に反し、日本のアニメや漫画の欧州市場での売り上げはそれほど芳しくないようだ。

 03年の宮崎駿監督の「千と千尋」はアカデミー長編アニメ賞を獲得し、海外でも高い評判を得た。だが映画の興行としては、観客100万人・興行収入1000万ドルにとどまり、日本国内の2350万人・304億円には遠く及ばなかった。日本の漫画やアニメは世界的な名声を持っているものの、それに伴う実際の経済収益はそれほど大きくない。

 欧州視聴覚研究所の統計によると、日本のアニメ映画の欧州での観客数と収入は日本国内を大きく下回った。フランスでは昨年、日本の漫画「ナルト」の売り上げが22万冊にのぼったが、フランス産の漫画「バンド・デシネ」も183万冊の売り上げを記録した。

 同様の状況は米国でも起きている。日本のアニメの売り上げは07年から低下している。その原因は、テレビの放送時間が短縮されたことと、不景気でDVDになかなか手が出せないこと。日本のアニメDVDの売り上げは、米国の同類AV商品の1%前後にとどまっている。

 日本の漫画やアニメには優秀なクリエーターがいるが、優秀な営業スタッフがいない。日本の漫画やアニメの普及も、ビジネス面からの国際市場への進出を考えなければならない。

 日本の漫画やアニメは流行文化の代表の一つだ。だが世界的には、国際市場の空白を埋める「すきま産業」として成長してきた感がある。全世界の漫画やアニメが日本なしではやっていけないということではない。日本の製造業は日本人の勤勉さによって大きく成長し、先端に立つことができた。同様に、日本漫画そのものが「向かうところ敵なし」というわけではない。

 中日両国は、漫画・アニメの分野で良好な協力関係を持っている。今年4月に杭州で行われた「第5回国際アニメ漫画フェスティバルでは、両国の代表が、アニメ加工分野での協力を超え、オリジナルアニメの分野で協力を深め、共に国際市場を開拓することに意欲を示した。。中日共同アニメ作品「三国演義」は秋に発表となる。中日両国と世界の観衆の歓迎を受けることになるのだろうか。(編集MA)

 「人民網日本語版」2009年8月28日

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